夜の片隅で

 

 

 

 

 

 

雪、のち曇り。2度。

7時に起きる。

雪は30センチほど。重い雪をかく。除雪車が残していった塊が石のように動かせない。

本が届く。石田五郎著『天文台日記』(中公文庫)。

朝餉は、大福餅、バナナ、ルイボスティー。

石田五郎の文章を知らずに来た。その不明に恥じ入る。一人、大きな反射望遠鏡の中に入り、夜ごと写真を撮り夜空を見つめ続けてきた。彼の平文は、いつのまにか望遠鏡の鏡面のように磨き上げられ、知らず知らずのうちに詩人となっていたのである。

昼餉は、ブルーベリージャムのトースト、ミルク。

夕餉は、納豆、きんぴら、ベーコン、目玉焼き、味噌汁(人参・玉葱・南瓜・油揚げ・豆腐・小松菜)、ご飯、ルイボスティー、ウイスキーオンザロック。

2週間ぶりのウイスキー。少しでも酔っ払う。膀胱炎から始まった左下半身の不調はずっと続いている。戻らないので、あれこれ良からぬことも考える。

声なき声を聞き取る力がある。それがささやかな誇りだったはずなのに、わかりやすい不調に耳を塞いでいる。そんなことも思ったり。

Appleは、iOSのパブリックベータ・プログラムを更新して15.3のβ2をリリースした。

雪が融けていく。