その昔の眺め

 

 

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。17度。

8時に起きる。

コーヒー。

朝餉は、マカロニサラダ、大根の和風ツナマヨサラダ、小松菜とシメジの卵とじ、味噌汁(二十日大根・大根・玉葱・人参・シメジ・油揚げ・豆腐)、ご飯。

彦根の花屋とケーキ屋へ。

妻の誕生日。濃い赤のバラ・紫のトルコ桔梗・赤いガーベラを中心にした花束を(この家には手頃な花瓶がなかった)。ケーキを食べながら、ブルートパーズのネックレスを渡す。今月の誕生石。涙の形の、サイズも涙ほどのを。

妻と長浜へ行ったついでに豊公園へ寄る。

長浜城の琵琶湖岸には、豊臣秀吉が使ったと言われる太閤井戸の跡に、石碑が水中からニョッキと建っている。普段は湖岸から眺めて往時を偲ぶのだが、今は歩いて行ける。石碑に手が触れられるようになったのは、琵琶湖の水位が例年の倍に下がってしまったからだ。台風シーズンの先月までに、雨がほとんど降らなかった。65センチも水位が下がってしまうと渇水対策を考えることになるらしい。大阪、京都、神戸あたりの1400万世帯が琵琶湖からの水を頼りにしている。

このままだと対策は避けられそうにない。ひんやりした石碑の表面を手でなぞりながら、心なし小さく見える琵琶湖と、傾いた日を眺める。城主の秀吉は、言い伝えが事実なら井戸まで足を運んだことがあったかもしれない。

豊公園にはそんなことを知らない人も来ていて、湖岸に立つと遠くの景色に見入っている。城主の不思議な人生に想いを馳せているのかもしれない。たまたまにせよ、当時に限りなく近い湖岸からの眺めは14年ぶりとかのものだ。

夕餉は、冷奴、マカロニサラダ、大根の和風ツナマヨサラダ、ピーマンの肉詰め、味噌汁(玉葱・人参・シメジ・カボチャ・油揚げ・豆腐・葱)、ご飯、ウイスキーオンザロック。食後にケーキ、柿、アップルティー。

豊公園の桜は、彦根城の桜と双璧を成すのだが、小さな蕾がついている。

わずか4か月先のことなのに、想像もできない。

 

 

 

 

 

 

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