そばに寄らないで

 

 

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。16度。

7時に起きる。

コーヒー。

朝餉は、大根・竹輪・コンニャクの煮物、味噌汁(二十日大根・人参・サツマイモ・豆腐・葱)、妻の作ったツナカレー、ヨーグルトと蜂蜜をかけた柿。

NHKの将棋と囲碁のトーナメント。

家は、ちょっとオーバーに言えば、それほどこだわりはない。そのことを具体的な言葉に変換するとなると散漫になって、うまく伝えられなくなる。

よく「こだわりの」という表現を使う。僕はこの言葉を使って特別な心情を伝えようとする魂胆が苦手だ。愚か者め、とさえ思う。そういう風潮とは別世界にいたい。だが、家づくりでは「こだわりの」あれこれが跋扈している。それだけでげんなりする。碌でもないな、と内心で舌打ちしている。

どれだけこだわっているのか。そのことを伝えられないと、いい家は建たないような錯覚さえある。「施主様のこだわりをしっかり形にしました」とか「大工さんのこだわりがすごかったです」とか、まともな人たちじゃないと思っている。

夕餉は、サツマイモと竹輪の天ぷら、温かい蕎麦、ウィスキーオンザロック、酎ハイ。食後に和生菓子、お茶。

家の風情などどうでもいい。勢い、そういう考えを前後の脈絡なく口にして、あらぬ誤解を生んでしまう。この世はとかく生きにくい。僕がいけないのだと、いつの間にか自分を責めることになってしまう。

今日もこだわっている人たちが、そのこだわりようを自慢している。それを邪魔するつもりはないけれど、こちらの世界に這い出してこないで、そっちの世界で楽しくやってくださいと切に願っている。

 

 

 

 

 

 

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