北の街






米原を早朝にたって、大阪は伊丹空港から千歳空港へ。

妻と北の大地に降りたのはほぼ1年ぶり。札幌駅を出てレンタカーを借り、北大は生協でコーヒーを飲みながら名物のパンを齧った。

実家には夕方に着く。

母も姉も、そこそこに暮らしている。相変わらず姉は起伏の激しい物言いで、妻がめげずに話しかけているのを尻目に、僕は寝たふりをしていた。

夕餉は姉と作ったちらし寿司。量が多すぎて残す。

寒さが迫り上がってくると、鹿の鳴き声が聞こえてくる。