長月ともなれば……

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。27度。

7時に起きる。

コーヒー。

住宅街の塀に沿って、アスファルトが淡い橙色に染まっている。散ってしまった金木犀。匂い微かに。

そのそば、大振りの宗旦木槿が咲いている。物の本によれば、千宗旦の好みだったそうで、それまで禁花だった扱いも彼のおかげか知らないが、好まれるようになったとか。三百年前にはなぜか嫌花に戻ったとある。極端なことではある。今はまた、そこここの庭木となって目を楽しませる。

昼餉は、花林糖、リンゴジャムのトースト、豆乳、コーヒー。

ジョギング、9.61キロメートル。

小さな雑木林に、一群の彼岸花。そこだけ燃えている、誰かの想い。

夕餉は、冷奴、ウインナーソーセージ・目玉焼き、ざる蕎麦、ウイスキーオンザロック、冷たいほうじ茶、コーヒーとシリアル。

妻とビデオ会話。もうダメだと思っていた芙蓉。今年も枝を伸ばし、毎朝、二十ほどの花もつけた。いつの間にか、小径の向かいにも芽が出て、葉が茂っている、と妻。

必死というより、なぜか、したたかに見える芙蓉。

 

 

 

 

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