曇り、パラつく。26度。
6時に起きる。
冷たいほうじ茶、コーヒー。
エルキュール・ポワロの最後『カーテン』って、けっこうな悲劇だとは知らず。後出しジャンケンの女王、アガサ・クリスティならでは。
代わって、来週からまたコロンボが始まる。
なんの変哲もない縦型のメモパッドに、ちびた鉛筆を走らせる。コロンボのメモスタイルは、文房具好きの勘所を押さえている。無造作を装っている、考え抜かれた道具立て。仕事に没頭する人間らしい。
散歩の途中でコートのポケットから引っ張り出す。アインシュタインも、そういう感じかもと思わせる。
ポワロの鼻眼鏡もいい。バネで鼻を挟み込むのは19世紀スタイルっぽい。
昼餉は、バナナ、リンゴジャムのトースト、豆乳、コーヒー。
コロンボは45話目『The Conspirators』が印象深い。テーマは「諦めないこと」かと思う。それを象徴するシーンが続いて、北アイルランド問題の根の深さとそれがオーバーラップする。上手い構成だ。
夕餉は、冷奴、ウインナーソーセージ・目玉焼き、ご飯、冷たいほうじ茶、ウイスキーオンザロック、コーヒー。食後に、花林糖、小豆アイス。
妻とビデオ電話。彼女は、相変わらずの初歩的ミス。スーパーの手前まで行って、家に取って返している。手ブラで出かける時は、どうしたって忘れがちのマスク……。
腹立つ派。
情けなくなる派。
意外に、どっちでもない派。
死にたくなる派。
諦めて、そのままスーパーに入っていく派。
僕は……。