晴れ、のち曇り。32度。
7時に起きる。
冷たいほうじ茶、ミルク。
映画は、大友啓史監督の『影裏』。原作は沼田真佑の小説。綾野剛と松田龍平を繰り返しアップで撮っているのに、この役ならではのなにかがそこに映っていない。清流や森、熾火のカットも美しいのに、なにかが映っていない。
どうせなら、説明されてると感じてしまうカットのほうがまだしもと思う。
なにかがそこに映っている。つかみ取れるくらい確かなのに、それがなんなのか皆目見当がつかない——僕らは、そういうカットを求めて彷徨っている。
この映画はタチが悪い。
昼餉は、レタス・バター・マヨネーズ・オリーブオイル・リンゴジャム・クレイジーソルトを挟んだ全粒粉パン、ミルク、アイスコーヒー。
3回目のワクチン接種を政府が検討している。国産のワクチンが間に合いそうだ。
山下達郎の『Big Wave』をなんの疑いもなしに聴けるのは、せいぜいこの1ヶ月かもしれない。
僕が使っているCDプレイヤーB&OのBeoSound 1は、リモコンのアイコンとなったBeo4と合わせて30万円近い値段がした。20年以上も前のプレイヤーだが、FMラジオもこれで聴いている。ギミック満載なのに故障知らずだ。
2期連続の債務超過だったオンキヨーが上場廃止になった。この先は、ONKYOの冠製品はシャープが作り、米VOXXが販売するという。この国のオーディオ専業メーカーは、小さな会社が数えるくらいになった。
夕餉は、冷奴、夏野菜のスパゲッティ・ナポリタン、赤ワイン、冷たいほうじ茶。
妻とビデオ会議。ひとつ屋根の下で暮らしていれば、そんなに話すこともないのに。
PCを作っているメーカーも5社に満たない。敗戦処理という人もいる。形はどうあれ、続けていられるうちは諦めまい。