雨。25度。
6時に起きる。
コーヒー。
米国では、この時代らしい青春映画が描かれなくなって久しい気がする。20代の若者は、どんな青春映画を観ているのだろう。
昼餉は、ピーナッツバターを塗った全粒粉パン、コーヒー。
シドニー・ポラック監督の映画『The Way We Were』で、ニューヨークでばったり再会する最後のシーン。バーバラ・ストライサンドが、再婚した奥さんと二人で遊びに来てと、ロバート・レッドフォードに語りかける。
「I can’t……」と言う元夫。
「I know」と返事する元妻。
社交辞令で済ませられたのを、そういう会話で踏み込む。そして、何事もなく別れていくシーンの抑制の効いた脚本と演出。数ある別れのシーンのベストかもしれない。
映画は、脚本家のアーサー・ローレンツの現実と虚構が巧みに織り込まれている。主人公が書いている最初の脚本はテンポが悪い。それは、この映画自体のテンポと同期している。
夕餉は、冷奴、レタス・コーン・トマトのサラダ、手羽先の唐揚げ、ざる蕎麦、酢のジュース、コーヒー。
離婚の原因になった生き方のズレは、共和党と民主党の違いでもある。WASPの男とユダヤ人の女が惹かれ合って、乗り越えられないプリンシプルに負ける。
当時の米国の若者の恋愛事情は、どこか似ていたものだ。
フィリップ・ロスの小説 『Goodbye, Columbus』とか、エリック・シーガルの小説『Love Story』が通奏低音として時代を描き出していた。
青春映画などという陳腐な括りは消えてしまったのかもしれない。今は、ティーンが主役のような気がする。
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