甘冷ややかな匂い

 

雨。22度。肌寒い。

7時に起きる。

朝餉は、抜き。コーヒー。

山と空の境目が消える雲と雨。

起きるちょっと前に、大学の頃の友人だったM君の夢を見た。彼が付き合っていて、のちに所帯を持つAさんもいたような気がする。

僕が顔を洗っていると、妻が玄関口で「M君が来たわよ」と言うのだ。え?とびっくりして顔を上げると、さっきまでモノクロだった部屋の壁に、バカでかい青い花が活けられている。背丈を越える見事な花。

すごいな、コレ。

そう思ったところで目が覚めた。2人をちゃんと見たかわからない。当時から、ヒトの肝心なところを見ていなかったかもしれない。

気配を感じるより、見ることのほうが、よほど感受的かもしれないのに。

夢は、明示的なときこそ、斟酌したほうがいい。そんなようなことを言ったか書いたのは、誰だったろう。

昼餉は、コンソメスープ、ピザトースト、バナナ、紅茶。

岳父の庭が雨に光っている。

「なんだか、ジャングルを感じる」と妻が言う。個々に枝を払っているのに、総体としては萌えている。

もう、ジャスミンの花が咲いている。

夕餉は、冷奴、アジフライ、味噌汁(玉葱・人参・ネギ・エノキ・シメジ・油揚げ・豆腐)、チャーハン、赤ワイン。

 

 

 

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