腔に難あり

 

曇り、陽射しあり。29度。

7時に起きる。

朝餉は、妻の作ったヨーグルト・蜂蜜・バナナのジュース。僕は菓子パンも半分。コーヒー。

小麦の刈り取りが終わった畑に火を放っている。ヒバリの巣が焼けてはいないか。水を足している水田がちらほら。

五輪を開催するのか、しないのか。政府内で公式な論議があったという報道がない。そこに余地はないらしい。議論があったのなら、すべて公開するべきだ。成熟した国の、正常な手続きを端折っているような気がする。

何かといえば安心・安全しか言わないのは、首相が思考停止しているわけではない。言葉を使うのが苦手なのだ。

官房長官の頃から、その独特の物言いの訳が知りたいと思っていた。口腔内に起因するある種の問題を抱えているフシもあるけれど、やっぱりご本人の立ち位置がそうさせている。剛腕らしく、馬力に物を言わせたい。だが、理を説く場面がくると苦手意識が出てくる。そう感じさせる何かがある。

昼餉は、ジャーマンポテト、ざる蕎麦、麦茶。

ジョギング、13.31キロメートル。長浜バイオ大学までの往復。呼吸を口から鼻に切り替えて走り切る。曲がっていて呼吸に難ありの鼻腔でも、できるのだと証明したいのは己に対してだ。

立派な入道雲が南東の空からあたりを睥睨している。今年はじめての赤い紫陽花。家の紫陽花は沈黙している。

夕餉は、妻が買ってきたカボチャのコロッケ、妻の作った高野豆腐の卵とじ、焼き鮭、味噌汁(玉葱・人参・エノキ・油揚げ・豆腐・ネギ)、ご飯、赤ワイン。食後に、抹茶味のバウムクーヘン。

先週から縁側の窓を開けて寝ている。虫の音はまだで、時折、ひんやりした風が流れ込んでくる。