不知爲不知、是知也

 

おおむね晴れ。21度。

7時に起きる。

朝餉は、味噌汁(大根・玉葱・人参・ネギ・キャベツ・豆腐)、卵焼き・ハム・サニーレタスのサンドイッチ、リンゴ。食後にコーヒー、小豆パン。

ぜったい嘘をつかない——こんなあからさまな嘘をつく愚者がこの世にはたくさんいる。この手合いは、すぐわかる。ゼッタイと何度も言うからだ。

たぶん、本当だと思うよ——これはその次くらいに出くわす。賢者のようだが、根っこはそうではない。だから、しばらくするとわかる。ホントウとオモウを巧妙に織り交ぜる。

間違っていると願っているけどね——注意しないと寝首をかく手合いは、平素から懐疑的だし、それが板についている。彼らは、犯したことの大きさを知っているにもかかわらず、それを忘れて生きるという特技を持っている。

世間の4分の3は、このどれかに属している。僕は1番目と3番目をいつも往復するようにフラフラしている。

そして、前記に属さない残り4分の1は、騙され続けても気づかないか、たとえ気づいたとしても、すぐ忘れてしまう特技を身につけている。自覚もないままに。

ややこしいのは、この4分の1は特性として前出の4分の3のいずれかに含まれていることもある点だ。

さて、それぞれが純正として存在する割合はどれくらいだろうか。

昼餉は、コロッケ・天かす・カニカマ・ネギをのせた温かい蕎麦。

古書を求める。ウー・ウェン著『丁寧はかんたん シンプルな一皿を究める』(講談社)。

この書名には、すこしばかりの矛盾が隠れている。それは著者の母国のように、四千年だか六千年だかが、澱のように積もったものではなかろうかと僕は理解している。時は、過ぎるうちに、わずかな綻びを宿すらしい。

孔子は、その矛盾を体現した人物の一人だと思うけれど、彼の著作は母国の実像を文字にした稀有なものであり、ウー・ウェンもその長い列に席を並べていることは論を俟たない。

夕餉は、厚揚げとフキの煮物、かぼちゃのいとこ煮、イワシのパン粉焼き、味噌汁(玉葱・人参・エノキ・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯。

 

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