ドングリの背

 

おおむね晴れ。8度。

7時に起きる。

朝餉は、レタス・大根・ソーセージのサラダ、ウインナーと目玉焼き、味噌汁(大根・人参・シメジ・ネギ・油揚げ)、フレンチトースト。食後にコーヒー。

妻のタイヤ交換を手伝う。僕は車庫に夏タイヤを運び込むくらいで、あとは彼女がテキパキ。もう僕を越えた。JAFの手配も手慣れたもの。

あとは家を長く空けるときのバッテリー・ケーブルの始末くらいだが、ジャンプスターターを買っておくのが今風なのかもしれない。

彦根のスタンドで洗車したりタイヤの空気圧をチェックしたり。

昼餉は、おにぎり、ツナマヨサンド、お茶。

玄関脇の地植えのオモトに赤い実が付いている。そこだけ、やけにクリスマスっぽい。

誰もが気づいたのは、首相には自分の声がないということ。役人の文章を読み上げる姿が映し出されるたび、彼は男を下げる。数字が下がり続けるのを見るのは、空手部の元部員にとってさぞ辛かろう。

夜にレストランをハシゴするのも、旅行キャンペーンを最後まで諦めきれないのも、プライオリティを間違っていることに気づかないあかしだ。それを見せつけられる国民は、彼より辛い。

だが、このところ評判がうなぎのぼりのドイツの首相に比べたら、どんなにヘナチョコだろうが、国民にうんざりされようが、僕は我慢できる。そうやって間違い続け、叩かれているうちは、この国は健全かもしれない。「オレについて来い!」と言われるより、何百倍もいい。余人をもって替えがたいなんて、裏を返せば脆弱なのだ。

だが、国民の怒りは、もっと大きな間違いのもとにつながっている。そのことを教えてくれるのは、いまだに大統領が役職にしがみついている国の惨状だ。

夕餉は、カボチャのいとこ煮、厚揚げ・大根・人参の煮物、味噌汁(ほうれん草・人参・大根・油揚げ・ネギ・豆腐)、ご飯。食後に団子。

ドイツの首相の演説は、出自の東ドイツや科学への信奉を語って感動的だと言われた。

だが、そう思う一方で、彼の国の気質が見え隠れしたのは僕だけか。拳を何度も打ち下ろす姿は、いつか来た道を連想させる。