晴れ。6度。寒波は引き続き。
8時に起きる。
朝餉は、大根・パプリカのサラダ、卵焼き・ウィンナーソーセージ、ホッケの開き、味噌汁(大根・人参・エノキ・ほうれん草・油揚げ・豆腐)、ご飯。食後にコーヒー。
息苦しいのに、いつしかマスクなしでは暮らせなくなっている。顔を覆うことで、ほかの何かを隠しているような気がする。表情の中枢にあって、晒すより隠している方が楽なもの。本性のようなもの。読み取らせないことが安寧につながるようなもの。
表情を晒すと、裸でいるような感じがする。無防備すぎて不安になる。マスクなしでは暮らせない。精神の安定を得る手っ取り早い武器。そう感じている人が増えているのではあるまいか。
人と距離を置く。マスクとともに、その距離が心地良いと感じる。ウイルスより、他者の存在の方が気にかかる。アクリル板で遮られることの快感。隣の席が空いていることのわずかな解放感。一寸先は闇なのだと心得る、そこはかとない緊張感と排他感。
どれも慣れてしまえば、どうということもない。むしろ密やかな快感であることに気づく。
大人より子どものほうが、そうなのかもしれない。無自覚だが、いつか気づくに違いない快楽——。
昼餉は、フードコートで赤飯のおにぎり、ドーナッツ、コーヒー。
幼稚園から出てくる子どもたちのマスクは、皮膚の一部のようだ。外してもいい、とある日言われたら、泣き出すかもしれない。
夕餉は、納豆、大根・厚揚げ・カボチャの煮物、ピーマンの肉挟み焼き、味噌汁(大根・人参・エノキ・ほうれん草・油揚げ・豆腐)、ご飯。食後にリンゴ。
顔を晒すのは、心を晒すようなものだと気づく。
その前に、ワクチンが行き渡るだろうか。