ドクター・ウィザード

 

曇り、日差しあり。12度。

7時に起きる。

朝餉は、山芋の酢醤油がけ、カボチャの煮物、大根と厚揚げの煮物、鰯の煮付け、味噌汁(白菜・大根・人参・シメジ・揚げ、三つ葉・大根の葉)、ご飯、柿・梨・りんごのヨーグルトがけ、番茶。

メルカリで買ったワイヤレスのイヤホン、Nobleの『Falcon』が届く。状態のいいものだった。Falconは新しいのが今月末に発売される。それを知ったのは昨日のこと。軽く舌打ちしたくなるとは、このこと。

ShureのSE215のブルーを、これといった思い入れもなく使ってきた。それにリケーブルのBT2を買い足そうとしていたのだが、また休眠に入る仕儀とあいなった。

SE215は、僕のなかではどこか場つなぎ的な宿命を背負っていて、そのくせ、もっともShureくさい音だと思いこんでいる。要は気に入っているのだが、休眠は休眠だ。ポンコツ扱いである。

耳のかたちと合わないのか、2時間もすると耳の奥が痺れて痛くなる。ポンコツの所以である。その点、Falconはたまたまだが、ぴったりだった。

歳を取ると、体に合わなくたって不都合はない。痛くても使うんである(休眠だけど……)。

昼餉は、朝の残り、焼いたソーセージ、マグロの刺身、ご飯。

どうせBluetoothの音でしょ、と思っていたが、Falconはなかなか頑張る。聴覚専門のドクター、ジョン・モールトン博士の監修という箔付きである。歳を取ると、箔付きくらいでは動かないが、このチューニングはたしかに上手い。

だがワイヤレスになった途端、電池残量だの接続状況だの、テクノロジー特有のあれこれが待っている。やれやれ、だ。

ヒト(というか僕)は、わずかな便利と引き換えに、なぜ煩わしさを暮らしに招き入れてしまうのだろう。柔軟なんだか、愚かなんだか、もはやわからない。

夕餉は、姉の炊いた黒豆煮、大根の皮のきんぴら、カボチャとベーコンのミルクスープ、ご飯、番茶。

 

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