子ダヌキ

 

おおむね、晴れ。16度。

7時に起きる。未明に鹿の鳴き声。

朝餉は、黒豆煮、マカロニサラダ、豚バラと大根の煮物、マグロの刺身、味噌汁(ジャガイモ・大根・人参・大根の葉・油揚げ・ワカメ)、焼いた餅、お新香、キウイ・牡蠣のヨーグルト掛け、番茶。食後に、姉の作った甘酒。

寝てばかりいる母を連れ出して紅葉狩りにでもと思ったが、母は動こうとせず。

95歳の頃の父を思い出すと、今の母も同じに見える。3年後の母は、今の父の姿なのかもしれない。

昼餉は、カボチャのいとこ煮、鶏肉のソテー、コーンバターライス、お新香、番茶。

大根や白菜のもらい物。家庭菜園の収穫。

姉が大根の葉を茹でて、げんなりしている。

今年は、いただき物の野菜が少ないと姉。父の入院が影を落としているという見立て。そんなものか。

ちょうど1年前、父はまだご飯を食べていた。少し陰りが見えていたが、食欲は旺盛だった。年寄りの1年は矢のようだと思う。去年は、大量の大根や白菜を片っ端から料理していたのだった。毎日のように煮物を作っていたはずだが、そのことが思い出せない。

夕餉は、僕と姉は抜き。母は、いとこ煮、鶏肉のソテー、蟹味噌、ご飯、お新香。

未明に鹿の鳴き声をよく聞く。

そういえば、母の定期検診の日。対向車線に血だらけのタヌキが倒れていた。轢かれて間もないタヌキは、全身が痙攣していた。