汗の味

 

晴れ。32度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナ、キュウリ・竹輪・小海老の酢の物、山芋・オクラ・カニカマの酢の物、豚ひき肉の卵焼き、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・小松菜・豆腐)、玄米ご飯、麦茶。

年若い人ほど自分の持っている物語は少ない。誰かの物語を欲するし、その滋味が体を駆け抜けていく。読むものはすべてがはじめての味がする。

年寄りにとっての物語は一筋縄ではいかない。経験した味がはるかに濃い。わざわざ隠喩にしなくても、体には直截に刻まれている。

だからこそ『苦海浄土』は僕らにとって滋味なのだと思う。

すべてが語りでいて、不思議なことだが、物としても屹立している。柔らかいのに硬質だ。哀しいのに、どこか清々しい。

昼餉は、トースト、ミルク、アイスクリーム。

8キロをジョグ。

日差しがランニングシャツに食い込む。

裏地がメッシュの紺のバギーショーツを履く。大暑ならではだ。これを履くときは下着を付けない。そうでなければメッシュの意味がない。麻の白いシャツを合わせれば、いくらか涼しくなる。

夏休みが短くなった子どもたちが外を駆けていく。

夕餉は、妻の作った春雨中華サラダ、鶏ひき肉・豆腐のハンバーグ、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・小松菜・豆腐)、玄米ご飯、モヒート、麦茶。食後にアイスクリーム。

 

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