自分の背中

 

雨、のち曇り。26度。

7時に起きる。

朝餉は、バナナ、レタス・サニーレタス・トマト・キュウリ・竹輪・カニカマのサラダ、ホットケーキ、アールグレイ。食後にコーヒー。

老人は歳を重ねるごとに怒りっぽくなる。自分に腹を立てていることに気づかないのだ。世間に八つ当たりする。外のせいにしているが、自分が元凶なのだ。早くに気づくコツはないので、やがて怒りに食い潰されていく。

昔から言われている「最近の若者はなってない」も実はそうなのだと歳を取ってわかった。ほんとは「俺はずっとなってなかった」なのだ。いや違うぞ、と言い張る御仁がたくさんいることも知っている。お前も一緒に怒れ、という圧力さえ感じる。やれやれだ。

昼餉は、妻と長浜のマクドナルドで。フレンチフライ、ハンバーガー、コーヒー。改装していた店内はテーブルが増えている。客は僕らともう1組だけ。ドライブスルーにはひっきりなしにクルマが。

本を求める。アーシュラ・K・ル=グウィン著、谷垣暁美訳『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて(原題:No Time to Spare : Thinking about What Matters)』(河出書房新社)。

『ゲド戦記』の著者のエッセイ集。ブログという語感がそもそも嫌いだというル=グウィンが、こともあろうかブログを書く気になった。ジョゼ・サラマーゴのブログに触発されたからだという。サラマーゴのブログは翻訳されていないので、英訳版を買わなければ(原書はポルトガル語で書かれている)。本書は彼女のブログから編んだものだ。

帯には「生前最後の」と書かれている。カバーの写真はお元気そうだが、小説家としてはもうエッセイを上梓する気はない、ということらしい。前書きにそれらしきことが綴られているものの、なにより書名がその理由をわかりやすく説明しているのだった。とても含羞のあるチャーミングでアイロニーたっぷりのウィットやユーモアに溢れているので、読んでいると血がサラサラになっていく。本書が古書でも値が張るのには、それに相応しいわけがあるということだ。

夕餉は、冷奴、ポテトサラダ、錦松梅、和風鶏肉ハンバーグ、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・豆腐)、玄米ご飯、麦茶。食後にアイスクリーム、芋けんぴ。

 

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