雨。21度。
7時に起きる。
朝餉は、バナナ、レタス・サニーレタス・トマト・キュウリ・カニカマのサラダ、BLTサンドイッチ、アールグレイ。食後にどら焼き、コーヒー。
冷たい雨。大陸からの風に永久凍土の匂い。
コツコツやるタイプではなかったのに、歳を取ってからそうなった。若い頃からコツコツという人もたくさんいるだろう。ガラリと変わるのはどれくらいいるのだろう。俗に言う地に足が着いたのだろうか。なんとなくだが、常人の逆を行っているような気がする。こういうことはいくつにもなってもわからない。
ずっと勢いでやってきたような気がしている。そんな向こう見ずが大きな事故に遭わなかったのは、よほどの幸運だったと頓に思う。コツコツの傾向が強まるのは、自戒の念が働いているせいだろうか。遣り付けなかったので愉しんでいるフシもある。どっちもでもいいが、若くはないのにそんなことをやっているのはどこか撞着している感じもある。いくつになってもこういうことはわからない。
昼餉は、妻の作ったうどん、麦茶、どら焼き。
空を見上げて「止まないな、雨」とうんざりして言う。
「止まない雨はないんだよ」
と義母の部屋を片付けていた妻。そのコテコテの物言いに笑う。
岳父の庭の樹々が長雨にぐんぐん伸びる。この1週間で20センチ以上もがんばる奴が中にはいる。眺めならが、剪定する手順を考えている自分の心情をうまく説明できそうにない。
2日ほど手を入れないと髭もあっという間に伸びる。庭も髭も、元気なんだか惰性なんだかよくわからない。どちらでもいい。どんどん伸びていくことに変わりはないし、手入れは続いていく。
長いパンツを履いてスウェットを羽織る。靴下も。
夕餉は、冷奴、キュウリとオクラの酢の物、きんぴらゴボウ、厚揚げ・小松菜・ピーマン・玉葱のオイスターソース炒め、サバの味噌煮の残り、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・豆腐・ネギ)、玄米ご飯、麦茶。食後に花林糖。
度胸が良いわけでもないし、自信があるわけでもない。ましてや知恵や知識に裏打ちされていたわけではない。
大丈夫、いける。
どこからそんな決断が湧いたのか。
雨の日は、斜め後ろを振り返る。