正邪の目

 

雨、のち曇り。23度。

7時に起きる。

朝餉は、ヨーグルトをかけたバナナ、サニーレタス・キャベツ・大根・玉ねぎ・ツナ・トマトのサラダ、クロックムッシュ、ルイボスティ。食後にコーヒー、バームクーヘン。

雨が、涼しい風を起こす。

まともな判断力を持ちながら暮らせる温度というものが、この国から奪われつつあるのに、首相が大きな喚起をした記憶がない。護るべきものの優先順位を付ける。首相の役目のひとつを彼は放棄しているようにさえ見える。

昼餉は、妻の作ったざるそば。

再放送のドキュメンタリーで宮崎駿さんの製作の日々を観る。『風立ちぬ』ができるまでの1000日を記録したものだ。東日本大震災が起きて、休業した社員たちに「生産点を手放すとは何事だ!」と怒る姿が映されている。

どんな見えにくい状況にあっても、咄嗟に判断できるある種のモラリティを氏は持っておられる。それは生来のものなのか、生後のものなのか。知りたいのは、その一点かもしれない。ただ、ヒントらしきものはちゃんと映されていた。

部下が描いた人の姿をチェックする際に、「風呂敷は、こんなふうに体から離しては持たないんです。体にそって持ち上げるんだ」と言いながら訂正する。

この人は、あらゆる物事を漫然と見ていない、と教えられる。描くことは、観察なのだ。膨大な観察から得られた、物事の動きの根拠。氏の判断力は、そのあたりから培われてきたのかもしれない。

夕餉は、冷奴、アスパラ・ハム・ジャガイモのバターソテー、鶏肉・大根・椎茸の甘辛炒め、味噌汁、玄米ご飯。食後にお茶と栗饅頭。

 

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