もう、誰も座らない?

 

おおむね晴れ。26度。

7時に起きる。

朝餉は、レタス・パプリカ・大根・竹輪・大豆煮のサラダ、BLTホットサンドイッチ、ルイボスティ。

通勤者を中心にして、電車の着席マナーが新しく定着しつつあるという。

7席シートにどのように座るべきか。いつのまにか、ルールができつつあるというのだ。最初に座る人が大枠を決め、次に座る人によって、それは確定的なバリエーションへと発展する。僕には複雑すぎるそのルールとかマナーが、実にこの国らしい。

隣り合って座るのは避けたいが、集中する時間帯になるとそうも言ってられない。シートの場所取りには、そこまで考え抜いた痕跡があるらしいのだが、僕はお手上げだった。

妻に教えたら、「もう電車には怖くて乗れない」と言った。

ウイルスが怖いのではない。

ルールとかマナーを逸脱しやしまいかという怖さなのだった。

昼餉は、妻の作った焼きそば、コーヒー。

年寄りは、時々の了解事項をアップデートできずに、社会性というコミュニティーから排除されていく。

年寄りがほんとうの意味で歳を取ったと実感するのは、排除されていることを身をもって悟った時かもしれない。

その先には、無頓着という末路がある。

排除の完成形は、自分が自分を排除するのだ。もう、排除した自覚さえない。

夕餉は、ポテトサラダ、アジフライ、味噌汁(大根・人参・玉葱・エノキ・小松菜・豆腐)、ご飯。

 

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