美しさの結果論

 

晴れ。一時、雨。14度。

8時に起きる。

朝餉は、サニーレタス・大根・コーン・竹輪・ツナ・梅漬けのサラダ、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・小松菜・豆腐)、卵サンドイッチ。食後にコーヒー。

本が届く。ジャン=アンリ・ファーブル著、奥本大三郎訳『完訳 ファーブル昆虫記 第3巻 上』(集英社)。

このツチバチの章は、子供心に鮮明に残っている。卵を産み落とす相手やその居場所をファーブルは探し当て、その生態系を活写している。生き方そのものがシステマチックな昆虫や植物は、適者生存のロジックが支えていることを幼心に知った時の驚きは、今も続いていると言っていい。

昼餉は、ジャガイモの甘辛バター炒め、妻が作ったシャケのおにぎり、ヨーグルトをかけたバナナとキウイ、コーヒー。

4キロをジョグ。雨に降られる。

哲学の隘路に嵌まり込んでも、先走って悲観しないことを身につけられたのは、昆虫と植物の密な関係をファーブルに教えられたからだと思う。適者生存という紙を折り畳み折り畳みしていくと、そこには数学という美しいロジックが見えてくる。数学は、別の名前をつけるべきだったのだ。

たとえば、摂理のような。

フィボナッチ級数は発見である。もともとは自然界に散りばめられている摂理のひとつだが、その美しさは数学が持っているものではない。数学は、摂理を折り畳むことで、美しさというスケールを中心に据えることができた。

ファーブルは、そういう仕組みについて最も端的に描写しえた文学者だと思う。

夕餉は、女房が作ったポテトチーズグラタンとキーマカレー、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・小松菜)。食後に抹茶、クッキー。

 

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