毎日の日曜版は宝箱

 

晴れ、ぱらつく。9度。

8時に起きる。

朝餉は、バナナとヨーグルト、菜の花・ブロッコリー・キャベツを添えた目玉焼き・ソーセージ、味噌汁(大根・人参・油揚げ・ネギ・キャベツ)、トースト。食後にコーヒー。

女房の肩凝りを揉み込んでやる。ここ数日、ずっと。

NHKの将棋と囲碁トーナメント。井山裕太棋聖が張栩九段を中押し勝ちで下す。勝負所で、黒石の大石を奪おうとする張栩九段が、どうやっても取れないと気づいた瞬間の顔。

井山さんは、途中からわかっていた。

昼餉は、ぼた餅を1個。フードコートで菓子パンを1個。

客のいない、声援の聞こえない大阪場所を見ている。行司の声と、塩を撒いたあとの手で、まわしを叩く音が場内に響く。この世から日本人が消滅した日々のよう。

新聞を止めて久しい。せめて日曜版だけでもと思いつつ、当日になると忘れている。二人して、夜になって気づくのが毎度のこと。

夕方の買い物帰りにたまたま気付き、コンビニに寄って毎日新聞をレジに持っていく。滋賀県に配送される毎日新聞はただでさえ少ない。だいたい真っ先に売り切れている。

夕方に立ち寄ったセブンイレブンに2部残っていた。それを買った時の、ヘンな達成感。

夕餉は、ほうれん草の胡麻和え、キャベツを添えたサバの竜田揚げ、味噌汁(玉葱・人参・豆腐・ネギ・キャベツ)、玄米ご飯。

日曜版では、高橋源一郎の人生相談が続いている。

孫娘が風俗で働いている。一番の難関といわれる女子校を出ながら大学にも行かず、風俗で働き続ける孫娘。老婆の心配はいかばかりだろう。素直で優しく、周りからも愛されて育った孫娘に何が起きているのだろうか、と。

源一郎さんは、家族なんだから、思うことをただ聞いてやれと書く。

誰からも愛されるような子に育ったからこそ、孫娘は自分を偽れない、正直なお嬢さんに育ったんですよ。

源一郎さんは、最後にそう書いた。