降ったり止んだり。10度。
女房は6時過ぎに川崎へ。クワイアの本番。
8時に起きる。
朝餉は、大根とカボチャの煮物、アーリオオーリオ・ペペロンチーノ。食後にコーヒー、和菓子。
NHKの将棋と囲碁のトーナメント。この時期の対戦は粒揃いで、一手ごとに息を呑む。
イタリアのレストランのシェフ、ローマのおばあちゃん、日本のリストランテのシェフ、料理好きの芸能人。彼らの調理を立て続けに見る。一人として同じ作り方はいない。少ない食材で作るというのに、大袈裟に言えば、別の世界の調理を見ているようだ。
使うのは、ニンニク(アーリオ)とオリーブ油(オーリオ)、唐辛子(ペペロンチーノ)にパスタ。手元にあれば、イタリアン・パセリを散らすだけ。
昼餉は煎餅、花林糖。
アーリオを刻むのか潰すのか、アーリオの汁をオーリオと合体させる。そのやり方も違う。乳化という言葉の意味も異なるし、考え方も違う。ペペロンチーノの投入の仕方、パスタを茹でるときの塩加減、フライパンにその湯を加えるのか。火加減はおろか火を止めてしまうシェフもいる。
夕餉は、アーリオオーリオ・ペペロンチーノ。
わかっているのは、アーリオとオーリオが混ざり合った白濁した汁がパスタにまとわりつくと、いかにも旨そうだということ。そこへ至る道筋は、料理人の数だけあって、どれもが自分のやり方を絶対だと思っているフシがない。
これだから面白い。
作ったのは二皿だったが、頭の中では作り続けていた。