でも、味は湯の温度で決まる

 

雨のち曇り。10度。

8時に起きる。

朝餉は、チャーハン、コンソメスープ。食後にコーヒー。

女房に人権擁護委員会から封書が届いた。

ちょっと不安になって、すぐ連絡した。女房から返事が来たのは、深夜近くだった。

すぐ開封してちょうだいというので、胸騒ぎを抑えつつ確かめた。

印刷された紙には、訴えてやる、とは書かれていなかった。文面に曰く。

厳正なる抽選の結果、あなたが当選されました。

同封されていたのは図書券だった。

昼餉は抜き。

日曜版の新聞だかでクロスワードパズルを解いた女房は、古い年賀はがきに答えを書いて投函したらしい(本人はまったく思い出せない)。

人権擁護委員会が、なぜパズルなのか。その弛緩のようなものが引っかかる。

コーヒーポットとドリッパーを求める。アルマイトの薬缶とプラスチックのドリッパーでもかまわないけれど。セレモニーの時間に目をつむれば、どんな道具だって、たどり着ける場所がある。

茶に道を求める民族だから、その場所には特別な風景があることを知っている。燕三条のポットや、陶器製で1穴のドリッパーにその風景を変える力があるわけではない。風景のあることを、思い起こすトリガーなのだと思う。道具は、だから全部を揃えなくてもいい。

理屈はともかく、コーヒーの味は別物になった。

夕餉は、ナッツ、コーヒー。

 

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