雨、のち晴れ。7度。
8時に起きる。
朝餉は、豚汁、おはぎ。
彦根の映画館へ。
ジェームズ・マンゴールド監督『フォード vs フェラーリ(原題:Ford v Ferrari)』。前評判はすこぶるいい。アカデミーの作品賞ノミネートだ。アメリカでもほとんどの批評家が誉めていた。
まったくの凡作だった。脚本の出来が良くない。マット・デイモンもクリスチャン・ベールも演技過多。レースやレースカーの描き方が信じられないくらいレベルが低かった。よくもまぁ、こんな人物描写を繰り返したものだ。
昼餉は、フレンチフライ、チーズバーガー、コーヒー。
もう一つは、J・J・エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題: Star Wars: The Rise Of Skywalker)』。
42年かけて終わりを迎えたサーガを言祝ごうと思っていた。
一方で、エピソード9の出来はまったく期待していなかった。文句なしの傑作はエピソード5しかなく、エピソード4を除けばあとは凡作か駄作の死屍累々である。期待しようと思うほうがおかしい。
その諦めは、覆されることがなかった。
山下達郎さんがFMラジオで言ったそうな。年末の紅白で登場した『AIひばり』をどう思うかというリスナーの葉書に答えて曰く。
「冒瀆以外の何ものでもありません」
彼にこんなことを言わせる芸能界は、ほんとにどうかしている。そう思わないとしたら、この世はもっとどうかしている。そして、エピソード4の洗礼を受けた僕らにとって、この9はまさに『AIスター・ウォーズ』みたいなものだった。
やっと辱めを受けずに済むのだ。僕はエンドロールを最後まで見て、館内が明るくなってから席を立った(礼儀は尽くしたのだ)。僕が座っていた列の端っこにいた娘さんは、最後の方で鼻をすすっていた。風邪だと思う。
いちばんの収穫は、本編上映前の予告にあった。サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令(原題:1917)』である。これも米国の批評家は誉めている。劇場のチラシには「驚愕の全編ワンカット映像」と書かれている。嫌な予感と、なんと!という期待が交錯する。もうご存知だと思うが、こういう煽り方はあざとい。困ったものです。
注文していたHDDが届く。容量1TBも5000円しない世となった。これもケチ臭いと言われるのか。とりあえず、バックアップすることに。2時間とかからず終わる。
OSのクリーンインストールをして、バックアップからusrのデータを書き込んだ。Wi-Fiが生き返る。人心地つく。
夕餉は、豚汁、おはぎ。