阿片、男娼、坩堝の人々

 

雨、のち曇り。10度。

8時に起きる。

朝餉は、ヨーグルトをかけたバナナとリンゴ、ソーセージと目玉焼き、味噌汁(人参・玉葱・カボチャ・ネギ・エノキ・豆腐)、ピザトースト。食後にコーヒー、クッキー。

NHKのドキュメンタリーで、一皮も二皮も剥けた苦労人が、柔和な顔で過ぎし日々に惜別の情を向けている。とてつもない重圧下で、孤軍のなんたるかを、さまざまな言葉で紡いできたのも遠い昔になりつつある。彼の何を見るかで、どう見るかで、その相貌に対するこちらの気持ちは真逆になったかもしれない。確かなことは、誠実に応対しようと彼は努め続けたのだということ。今だから、それがわかる。

「ヒトに迷惑をかけるな、ってよく言われますけど。ボクは迷惑かけて生きていきます。今となっては、それしかないです」――イチロー。

昼餉は抜き。ちょこちょこつまんだものは数えきれず。

夜の特別ドラマは『ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』。芥川龍之介の『上海游記』をもとに、渡辺あやさんが脚本を起こしている。たっぷりした歩幅の作り。中国の爛れた部分を活写している。8Kの品質が売りでもあるらしい。

夕餉は、サツマイモ・玉葱・人参のかき揚げをのせた蕎麦。

女房が小豆を煮ている。明日の下拵え。