ちゃんと、持っている?

 

おおむね晴れ。36度。

6時に起きる。

朝餉は、キャベツとパプリカ、大豆、トマト、カニカマのサラダ、味噌汁(人参、玉葱、キャベツ、豆腐、ズッキーニ)、ハムとスクランブルエッグ、トースト、豆乳、麦茶。

女房はクワイヤの打ち合わせと友の見舞い、観劇。夜遅くに帰る。

ん? これは『砂の器』だなと思いつつ観た。福澤克雄監督『祈りの幕が下りる時』。原作は東野圭吾の加賀恭一郎シリーズだが、テレビのシリーズも含めてじっくり観たのは初めてだ。物語の展開に難ありだし、重要なのに回収しきれていない筋があったりで、途中で投げ出すところを松嶋菜々子の演技に助けられる。彼女は最小の演技で最大の効果を生み出している。男優はおしなべて押され気味。

昼餉は、チーズと胡桃。

貿易管理の優遇対象国から除外したことで、隣国との関係はさらに悪化の一途をたどっている。歴史教育の在りようについて考えさせられる。近代の我が国を三学期の最後に当てる歴史教育はどうかと思う。他国を云々する前に、普遍性を希求する歴史観について学んでいないことを痛感する。他国と交わるとき、僕らが常に問われるのは、己の歴史観をどのように持っているかという一事だと思う。

他国だってそうじゃないか――そんな反駁に依らない身の処し方を過去の人々は持っていたように見えて仕方ない。個々の処し方が問われている。それが国家を律するのだと思う。

鬼畜米英と叫んでいた大人どもが、あの日を境に米国大好きに豹変した。大人ども――そういうことについて、僕らは暢気なものだと思う。この国は、いつの間にか、また息苦しくなっている。それをひしひしと感じる。

豹変しつつある大人どもを、見極める目。僕らが常に養うべきは、それのみである。

夕餉は、醤油ラーメン、玄米ご飯、麦茶。

阿部寛好きの女房が知らない映画だったので、遅くに帰ってきた女房ともう一度観ることに。2年前にロケしていたはずなのに、僕らはなにも知らなかった。

「ひと声かけてくれればねぇ、アベカン」

わけのわからないことを言っている女房は、案の定、最後に涙を流す。

 

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