おおむね晴れ。32度。
8時に起きる。
朝餉は、キャベツとレタス、トマト、コーン、ツナのサラダ、さつま揚げとスクランブルエッグ、トースト、紅茶、麦茶。
紅茶と麦茶――コップに入った二つのお茶は見分けがつかない。なぜ、紅茶がコップに入っているのか、については別の問題というか。
というよりも、紅茶はコーヒーカップにちゃんと注いであるのに、コップに入っていると思い込んでいるのは、この暑さのせいなのかと。
縁側の机でげんなりしていると、冷え冷えのバナナヨーグルトジュースを作った女房が「どうぞ」と背後からコップを差し出す。そのさらに背後からは、ずっとモーツァルトのピアノ・ソナタが鳴っている。
音楽は涼しげなのに、言葉は浮かばない。
昼餉は抜き。
6キロをジョグ。
本が届く。長嶋有著『猛スピードで母は』(文藝春秋社)、柴崎友香著『春の庭』(文藝春秋社)。どちらも芥川賞受賞作。
前者は、佐野洋子さんの著作に登場している。友人が連れてきた息子くんは、いつも笑顔を浮かべて物静かだが、ある日、芥川賞を取ったと聞いて佐野さんはびっくりするのだ。さらに、息子くんは本の装画を佐野さんにお願いして快諾される。それがこの本だ。
この絵、一度見たら死ぬまで残りそうな残影を伴っている。長嶋さんと佐野さんのつながりは、佐野さんのエッセイを読まなければわからないが、本書に収録の『サイドカーに犬』に登場する洋子さんは、佐野さんだろうと誰もが思う。息子くんは、佐野さんのことを会う前から敬愛していたのだろう。
本のほうは1円で、送料はその250倍以上する。
夕餉は、マッシュポテト、女房の夏野菜のラタトゥイユ、サバの味噌煮、玄米ご飯、麦茶。