愁眉のこと

 

おおむね雨。26度。

7時に起きる。

朝餉は、ヨーグルトと蜂蜜をかけたバナナ、味噌汁(人参、小松菜、玉葱、サツマイモ、豆腐)、BLTサンドイッチ、紅茶、豆乳。食後にアイスコーヒー。

ベランダを開けていると、冷たい風が流れてくる。雨が上がりそうになると、また脚を早める。終日、その繰り返し。

参院選の結果を受けて首相が会見をしている。改憲など今後のことを話している。一方、民放のキー局は軒並み、お笑い芸人の不祥事がらみの社長会見を中継している。2時間を当てるほどの由々しき問題らしい。

昼餉は、かき揚げ蕎麦。

 

 これは友だちのミスティの話なんですが、あるとき昼寝から起きたら顔の脇が猛烈にかゆくなっていたそうです。ちょうど耳の付け根のあたり。その日は、かゆいところを家具にこすりつけて過ごしたそうです。居眠りするたびに、目がさめたらかゆみは消えているだろうと期待してね。だが、決してそうはならなかった。そんな状態が何週間もつづいたんです。

 いろいろな治療を試みたが、どれも効き目がなかった。かゆみはいつまでも消えなくて、ミスティはかゆみとともに歳を重ねていったんです。

 わたしだって、近所の猫に悩まされたり、恋人との間に問題を抱えたり、自分を哀れんでしまうことはありましたよ。それでもね、ミスティと話をしながら、彼女が手近なものに頭をこすりつけるのを眺めていると、ああ、自分はなんてちっぽけなことでくよくよしてたんだろうと気付かされるんです。

 ミスティはある晩この世を去りましたが、最後の最後まで、はじめてかゆみに襲われたときと同じように夢中で頭をこすりつけていました。人生の大半を猛烈なかゆみとともに過ごしたわけです。だからといって、ふさぎこんだり、やりたいことをがまんするようなことはなかった。ほかの猫だったらかゆみに屈服したでしょうが、ミスティはそうじゃなかったんですよ。

――『転がる猫に苔は生えない』より

 

夕餉は、焼き茄子とオクラ、味噌汁(人参、小松菜、玉葱、サツマイモ、豆腐、エノキ)、ジャコと小松菜と椎茸のペペロンチーノ、麦茶。食後にアイスコーヒー、パイ。

 

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