Le Petit Prince

 

曇り、のち日差し。22度。突風。

6時に起きる。

女房と4キロをジョグ。

朝餉は、肉じゃが、キャベツとレタス、長芋のサラダ、ベーコンと目玉焼き、味噌汁(人参、玉ねぎ、カボチャ、揚げ、ネギ、とろろ)、ドイツパン、アールグレイ、ミルク、コーヒー、バームクーヘン。

走って帰ってきてから、南東の強い風が吹き始め、木々が大きくたわむ。春の嵐は、夕方まで吹き荒れた。

昼餉は、女房の作ったきし麺。

ふと思って読み始めた『星の王子さま』は、子供の頃の女房が買った岩波の愛蔵版で、彼女がどこからか持ち出してきてくれた。

僕は冒頭のウワバミの話くらいしか覚えていなかった。翻訳が内藤濯さんのオリジナルのハードカバーを小学生の僕は買い、その新書版のようなサイズの本から立ちのぼる独特の匂いにちょっと気分を削がれながら読んだのを覚えている。

小生意気だったので、どうせ子供向けなんだと見下して飛ばし読みしたはずだが、今になって目から鱗が落ちるようにして頁を繰ることができる。年月の経ちようによっては、小生意気であることも良い方へ振れるらしい。

内藤濯さんは日本にドビュッシーを紹介した仏文学者だが、この本はその後、さまざまな翻訳者を輩出している。ところが、倉橋由美子さんも池澤夏樹さんも、なぜか内藤さんの書名を踏襲している。これ以上ないくらいの的確性を有していたのだ。

夕餉は、アジフライ、豚バラ肉のキャベツチャンプルー、味噌汁(人参、玉ねぎ、揚げ、ネギ)、玄米ご飯。食後にバームクーヘン。

巣立ったばかりらしいトンビが近所の電信柱のてっぺんで鋭く鳴いている。飛び立つと、どこからかカラスがやってきて執拗に追いかけ回している。

 

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