BDなら星の王子様も

 

晴れ。24度。

6時に起きる。

女房と3キロをジョグ。途中、吉継の首塚に詣る。

朝餉は、バナナとリンゴ、味噌汁(人参、キャベツ、豆腐、ネギ、とろろ)、BLTサンドイッチ、ミルク、コーヒー、どら焼き。

不条理を読んでいたのは高校の頃だった。だが、カミュばかりでサルトルへは向かわなかった。姉はボーボワールから入って、サルトルをたどった。若い娘は何を思ったか、それから対極へと舵を切り聖書の世界へ分け入ったが、その頃には僕らのつながりは絶たれていた。互いの世界に関わっている暇など、偏狭な男の子にはなかった。

若者は不条理に感染して、熱病を患う。身体の成長に観念が追いつかず著しいインバランスが表出すると、歪みを正そうとして地震が起きるように、若者はとりあえず不条理へと突入していく。

本質は、不条理にあるのではなく、あくまで歪みを生じた若者の観念にある。不条理に本質などないのだ、と言い切るのは僕が歳を取ったせいである。

昼餉は、長芋とほうれん草のお浸し、天ぷらそば。

『異邦人』を読み、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画も観たというのに、記憶に残っているのはいつ果てるともしれない感染症と戦う、絶望さえ忘れてしまった人々を描く『ペスト』のほうだ。

海辺だったかで出会った人を、太陽が眩しかったからという理由で殺してしまう(ような筋だったか)、読むのはもちろんだが、マルチェロ・マストロヤンニの顔を確かめる気力もない。バンド・デシネ版なら理解は深まるだろうか。とんだ不条理ではある。

夕餉は、コロッケ、高野豆腐、キャベツとキュウリ、トマトのサラダ、サバ味噌煮、味噌汁(人参、カボチャ、玉ねぎ、豆腐、ネギ)、玄米ご飯。食後にコーヒー、バームクーヘン。

 

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