城と街

曇りのち雨。
六時に起きる。
朝餉は、キャベツと白菜、ジャガイモ、玉葱、ハム、竹輪の卵とじ、味噌汁(大根、人参、豆腐、油揚げ、エノキ)、トースト、ヨーグルトと蜂蜜のバナナミルク、杜仲茶
出社。昼に女房のクルマで買い出しへ。
昼餉は、ファミレスでボローニャ風ミートソースパスタ。場所を代えて、コーヒーとケーキ。
その足で再出社し、夕方に帰宅。
雨が降り続けるなかで作業をしていると指先の感覚が消えていく。一週間ほど頭を悩ませていた仕事がいちおう解決した。
夕餉は、おでん、玄米ご飯。食後にロールケーキと杜仲茶
彦根の地図とにらめっこし続けている。彦根城を取り巻くように広がる街は、思ったよりこぢんまりしている。旧街区の外を干拓や畑地を転用した住宅地が囲むように四方に伸びている。区画整理らしき痕跡はほとんどなくて、行き当たりばったりに手足を伸ばしたような細い道がいきなり途絶えていたりする。
それなりに姿形を変えて今に至っているのだろうが、何百年のあいだ図体はあまり変わっていないような気がする。容体というか相貌のようなものは、きっと声紋や指紋のように変わりようがないのかもしれぬ。街のどこからでも望める彦根城が、心棒のように見える。もっと昔には石田三成佐和山城を構えていた山が向こうに見える。彦根城の外堀を滋賀大学彦根東高校の学生が走っている。若者のそういう姿も何百年と変わっていないと思う。
駅前のホテルにこぢんまりとしたオーセンティック・バーを見つけた。いつか訪れる時間は来るだろうか。
事あるごとに書いているようだが、まともな書店が見当たらない。通いたくなるような本屋、古本屋のない街を僕は車窓からぼんやり眺める。