違っていたら困る

 

晴れ、のち曇り。6度。

8時に起きる。

朝餉は、大根・人参・コンニャクの煮物、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・小松菜・豆腐)、ピザトースト、りんご。食後にコーヒー、チョコレート。

昼餉は、フレンチフライ、コーヒー。

女房と長浜へ。生命保険の見直しの続き。3時間ほどかかる。どれも似たようなものだが、違いがあるとすれば、保険屋の事情によるのだった。次回は契約する段取りだが、いろいろあって3月にずれ込む。

一方で、これまで続けてきたのは止めることに。

酒を求める。Johnny Walker黒ラベル。

夕餉は、大根の葉のキンピラ、大根とコンニャクの煮物、豚バラの肉じゃが、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・小松菜・豆腐)、玄米ご飯。食後にコーヒー、黒糖揚げ。

誰かに助けられ、誰かを助ける。

詰まるところ、保険はそういうものだ。保険商品が似たものなのは、理にかなっている。

今月の総括をば。アクティビティは2日、総距離は19km。スクワット50回とプランク2分。

 

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キーンという澄み

 

曇り、10度。

8時に起きる。

コーヒーを飲んだのち、女房とクルマで信楽へ。

朝餉は途中で、マクドナルドでベーコンエッグマフィン、コーヒー。

昼前に信楽に着いて、窯元めぐり。女房に教えてもらった緋色の素焼きを探す。ベーシックなので、逆になかなか巡り合えない。

朝の連ドラで使った窯元にも偶然に出くわす。

今回はじっくり眺めた。手に取り、光にかざし、裏返して高台に見入り、何度も回して撫でた。湯呑み、マグ、丸皿、角皿、花瓶に徳利、蕎麦猪口、飯碗。

登り窯で焼く窯元にコーヒードリッパー があった。緋色でなかなかの佇まい。窯から出したばかりのマグも。

遅い昼餉は、キツネ蕎麦。

現役の登り窯は数少なくなったという。それにともなって、信楽焼も変わってきたように思う。焼きが甘いように見える。発色の良い釉薬は見栄えがいい。そのぶん、壊れやすく見える。

高くて澄んだ音のする素焼きの器は、絶滅寸前かもしれない。地の底から湧き上がったようなゴツゴツした肌触りを求めて、これから歩き回ろうと思う。

夕餉は、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・小松菜・ネギ・豆腐)、野菜たっぷりの焼きそば。食後に、信楽の緋色のマグでコーヒー。

 

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塞がった土地

 

雨のち曇り。12度。

8時に起きる。

朝餉は、大根と人参・竹輪の煮物、キャベツ・大根のサラダ、味噌汁(人参・玉葱・小松菜・エノキ・豆腐)、ポークカレーの残り。食後にコーヒーとチョコレート。

昼餉は、長浜でほうじ茶、パンをかじる。

長浜の陶磁器屋を女房と散策。図書館で『文学界』の最新号を。村上春樹さんの『品川猿』を飛ばし読み。

駐車場に隣り合う空き地を買わないか、と彦根から訪う人。出入り口のない土地なので、道につながる土地を持っている人に声がけしてはいかがと女房が話す。

言われて、すぐ帰っていく。「わかり切ったことなのに……」女房が訝るのも無理はない。在宅を確かめず訪う老人に、そんなことを期待しても仕方ないが。

女房が作った夕餉は、高野豆腐、ポークカレーの残り、コーヒー。

AppleはOS群を更新して、アップデート版を公開した。macOSは10.15.3に、iOSは13.3.1になった。

 

 

脱皮の仕方とか

 

晴れ、のち雨。12度。

8時に起きる。

朝餉は、ロールパン、豆乳。

深夜バスで女房が戻る。名古屋から乗った東海道線、1時間以上も遅れて着く。

昼餉は、ナポリタン、コーヒー。

マニュアルシフトのクルマを買った女の子たちが、その悲喜こもごもをYouTubeにアップロードしている。マツダのロードスターの納車からの日々を撮った女の子たちのは、とくに見応えがある。一昔前では考えもつかなかったことだ。

クルマと対峙する姿がどこか清々しい。さっぱりしている。男は理屈をこねてばかりに見えるが、彼女たちは理屈より先に、クルマとの暮らしを愉しんでいる。元を取ろうとしているかのようだ。

幌を畳んで、空を見上げ、風を感じて、エンジンの音を聞きながら走る。その感覚のために金を投じたのだと、顔が語っている。

夕餉は、味噌汁、ポークカレー、赤ワイン、コーヒー。

一方で、ドイツの2シーターを中古で買って、自分のガレージで駆動系のオイルを全部交換したり、足回りをコツコツ組み直したり、コンピュータの設定を変えてカスタマイズしたりする初老のYouTuberもいる。作業がはかどらなくてもニコニコしている。それが面白いのだ、と。

女の子にしても初老にしても、愉しみ方が堂に入っている。前後の見境もなく、が極意のよう。

この国にも、いい感じの人たちが増えている。

 

 

どれか、ひとつを

 

曇り、のち雨。8度。

8時に起きる。

朝餉は、ベーコンと目玉焼き、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・豆腐)、レーズン入りのロールパン。食後にコーヒー。

彦根のKINTOは、コーヒー器具を製造・販売している。ひと味もふた味も違う意匠が清々しい。たとえば、OCTは八角形をモチーフにした一連のコーヒーウェアで、把手のない磁器のドリップサーバーの曲線は見ているだけでも気分がいい。

本社はとても美しい建物だった。カンパニー・ストアがあればと思ったが、なかった。市内のセレクトショップにも見当たらない。手に取って買いたいのだが。

昼餉は、チーズバーガー、コーヒー。

信楽焼という古陶があるじゃないかと思って検索してみると、いくつか見つかった。有田、備前、九谷にも見つかった。いちいち手に取って楽しみたい。

この時代だからこそ、その贅沢さがわかる。

夕餉は、ナッツ、ロールパン、豆乳、コーヒー。

手触り、重み、色、匂い、佇まい――信楽へ行こうと思う。

 

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虎丸と洋輔

 

曇り、ときどき日差し。10度。

8時に起きる。

朝餉は、ベーコンと野菜のアーリオオーリオ・ペペロンチーノ、コーヒー。

NHKの囲碁トーナメント。名人になった柴野虎丸さんの対局を見るのは初めて。二十歳の柴野さん、心なしか風格を感じる。僕の色眼鏡は、色が濃いみたい。元木克弥八段に中押し勝ちして、感慨らしきものもないような顔をしている。もっと強くなりそうな予感。

昼餉は抜き。

女房からメッセージが来て、夢野久作を読めという。『あやかしの鼓』とか『白髪小僧』とか。藪から棒になんだ、と問うても答えがない。

角川書店の編集とか刊行の方針は独特で、ホラー小説という文庫シリーズにそれはよくあらわれている。夢野久作をそのシリーズに入れているのだが、読んだことはない。青空文庫でざっと眺めた。

女房は、杉山家三代の話をどこかで知ったらしい。

テレビといえば、教育チャンネルで養老孟司さんと山下洋輔さんが対談している。養老さんが「音楽は消えるから良い。本は残るからね」などと言う。山下さんは笑みを浮かべて「ライブは特にね」と答える。

養老さんは、山下さんの著作をお読みでないと思う。ついでに「僕はジャズを聴いたことがなくて」と笑う。山下さんはニコニコしていらっしゃったけど、この対談はかけ違おうにも、ボタンホールのないボタンが2個あるという感じだった。

夕餉は、ナッツ、レーズンバターロール。

山下さんがPITINNで今もライブされている姿を見て、なんだか切なくなる。そのスタイルは、もう古典になってしまった。

 

 

街の匂い

 

おおむね曇り。10度。

8時に起きる。

朝餉は、餅を入れた味噌汁(人参・玉葱・エノキ・小松菜・豆腐・小エビ)。食後にコーヒー。

10キロをジョグ。

5キロ過ぎまで筋肉痛が続く。いと情けなし。

運河沿いの桜並木、枝々に中くらいの蕾。

昼餉はシリアルと味噌汁。

女房は下北沢で友人と観劇。南口のパン屋の味噌パンを買おうとしたら、2年前に閉店していたという。

学生の頃、食べていたのを思い出した。南口をずっと代沢の方へ歩いていくと、ジャズを流すAnitaというカフェがあった。さらに代田へ向かうと住宅街になぜか古道具屋。なけなしの金を叩いて青色が出ないカラーテレビを求めた。住んでいた下宿は、そこからすぐのところにあった。

下北沢は、今とは毛色の異なる趣きがあって、雑然としているのにどこか落ち着いていた。なぜ住もうと思ったのか。

夕餉はピーナッツと柿の種。コーヒー。

床に就て、脚じゅうでこむら返り。痛みに起きて、何度もさする。

 

 

黒く塗れ

 

晴れ、ときどき曇り。12度。

寝たのは朝方で、8時に起きる。

朝餉は、豚バラ肉と野菜のオイスターソース炒め、温かい蕎麦。食後にコーヒー。

ルディ・ヴァン・ゲルダーという録音技師の音が好きになったり嫌いになったりして、その折々で僕の嗜好が変わってきたような気がする。

若い頃は、遠ざけていた。ディスク・ユニオンあたりでレコードを漁っていても、クレジットに彼の名前を見つけると買わなかった。黒い音を強調しているように聴こえたのだと思う。

ジャズなんだから黒く塗らなくてもわかる。

ちょっと生意気な言い方をすれば、そんなところだったのだろう。脂を脂で食べるような、食当たりみたいな音。それが三十代になるとそれほど気にならなくなった。レコードがCDにとってかわられ、量子化された先細りの音によって脂っぽさが中和されたのかもしれない。

それと、こちらがもっと脂っぽくなった。仕事もバリバリやってギラギラしていると、押し返せるだけの体力がついたというか。

若い頃に感じていた嫌悪のようなものが戻ってきたのは五十代になった頃だったと思う。気づくと、彼のクレジットによるリマスターというシリーズが出始めていた。彼の名を知らなかった世代が、彼を必要としていた時期だったのだろう。

ヒトは、そうやって要請される。

昼餉は抜き。

彼がジャズに果たした役割は不動になった。再生芸術という領域において、彼の功績に並ぶ技師はいないと思う。ひょっとしたら、ジャズという表現形式の一端を担ったと言える。

ネットワークプレーヤーやUSB-DACで高解像度のデジタル音源を愉しむ時代になって、彼の脂っこさは蘇った。

プンプンするその匂いに惹きつけられる若者たちの姿は、遠い昔の自分とどこか違う。良い悪いではなく、ただ違う。なんだか、良い時代になったらしい。レコードも選べる、そんな時代なのだ。昔の僕らが、カセットやオープンリールも選べたような、そんな感覚かもしれない。

9キロをジョグ。

レッド・ガーランドの今の『Red Garland’s Piano』はもちろん彼のリマスターと謳われている。それを、老若男女が買う。CDだったり、ビニールだったり、ストリーミングだったり。

僕は、彼の名前を見ても、聴いても、今では何も感じない。ただ、その名前をなぞるだけだ。

夕餉は、カマンベールチーズ、ミルクをかけたシリアル。

 

関連画像

 

 

でも、味は湯の温度で決まる

 

雨のち曇り。10度。

8時に起きる。

朝餉は、チャーハン、コンソメスープ。食後にコーヒー。

女房に人権擁護委員会から封書が届いた。

ちょっと不安になって、すぐ連絡した。女房から返事が来たのは、深夜近くだった。

すぐ開封してちょうだいというので、胸騒ぎを抑えつつ確かめた。

印刷された紙には、訴えてやる、とは書かれていなかった。文面に曰く。

厳正なる抽選の結果、あなたが当選されました。

同封されていたのは図書券だった。

昼餉は抜き。

日曜版の新聞だかでクロスワードパズルを解いた女房は、古い年賀はがきに答えを書いて投函したらしい(本人はまったく思い出せない)。

人権擁護委員会が、なぜパズルなのか。その弛緩のようなものが引っかかる。

コーヒーポットとドリッパーを求める。アルマイトの薬缶とプラスチックのドリッパーでもかまわないけれど。セレモニーの時間に目をつむれば、どんな道具だって、たどり着ける場所がある。

茶に道を求める民族だから、その場所には特別な風景があることを知っている。燕三条のポットや、陶器製で1穴のドリッパーにその風景を変える力があるわけではない。風景のあることを、思い起こすトリガーなのだと思う。道具は、だから全部を揃えなくてもいい。

理屈はともかく、コーヒーの味は別物になった。

夕餉は、ナッツ、コーヒー。

 

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舞台のよう

 

晴れ、のち曇り。9度。

8時に起きる。

朝餉は、鶏胸肉と野菜の中華風炒め、味噌汁(人参・玉葱・豆腐・エノキ・ネギ・サツマイモ)、玄米ご飯。食後にコーヒー。

映画はジョナサン・テプリツキー監督『チャーチル ノルマンディーの決断』(原題:Churchill)』。

きな臭い時代になると、チャーチルは呼び戻される。この映画も、その一つ。出来は、同時期に公開されたジョー・ライト監督『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(原題:Darkest Hour)』のほうがいい。脚本はもちろんだが、主演対決でブライアン・コックスが、ゲイリー・オールドマンに勝てなかったのは、彼がどう見てもチャーチルとは思えない風貌と人格だったことに起因している。

昼餉はナッツを齧る。

もう1本は、今年のアカデミー賞ノミネートだ。ノア・バームバック監督『マリッジ・ストーリー(原題:Marriage Story)』。主演のアダム・ドライヴァーとスカーレット・ヨハンソンの2人も、本作でアカデミーにノミネートされている。

現代版の『クレイマー・クレイマー』。佳作である。誰一人として類型的な描かれ方をしてない。抑制が効いているし、不可避的で不可侵的な状況に陥りながら、感受せざるを得ない。対峙している深刻さとの距離感がいい。一方通行のどん詰まりにいるのに、映画はどこか軽やかだ。その軽重が、エレガントだと思う。

そうそう、アダム・ドライヴァーは『スター・ウォーズ』でファーザー・コンプレックスのカイロ・レンを演じたのだった。

夕餉は、ベーコンと目玉焼き、ナッツ。

 

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ヤレヤレの2本

 

雨、のち晴れ。7度。

8時に起きる。

朝餉は、豚汁、おはぎ。

彦根の映画館へ。

ジェームズ・マンゴールド監督『フォード vs フェラーリ(原題:Ford v Ferrari)』。前評判はすこぶるいい。アカデミーの作品賞ノミネートだ。アメリカでもほとんどの批評家が誉めていた。

まったくの凡作だった。脚本の出来が良くない。マット・デイモンもクリスチャン・ベールも演技過多。レースやレースカーの描き方が信じられないくらいレベルが低かった。よくもまぁ、こんな人物描写を繰り返したものだ。

昼餉は、フレンチフライ、チーズバーガー、コーヒー。

もう一つは、J・J・エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題: Star Wars: The Rise Of Skywalker)』。

42年かけて終わりを迎えたサーガを言祝ごうと思っていた。

一方で、エピソード9の出来はまったく期待していなかった。文句なしの傑作はエピソード5しかなく、エピソード4を除けばあとは凡作か駄作の死屍累々である。期待しようと思うほうがおかしい。

その諦めは、覆されることがなかった。

山下達郎さんがFMラジオで言ったそうな。年末の紅白で登場した『AIひばり』をどう思うかというリスナーの葉書に答えて曰く。

「冒瀆以外の何ものでもありません」

彼にこんなことを言わせる芸能界は、ほんとにどうかしている。そう思わないとしたら、この世はもっとどうかしている。そして、エピソード4の洗礼を受けた僕らにとって、この9はまさに『AIスター・ウォーズ』みたいなものだった。

やっと辱めを受けずに済むのだ。僕はエンドロールを最後まで見て、館内が明るくなってから席を立った(礼儀は尽くしたのだ)。僕が座っていた列の端っこにいた娘さんは、最後の方で鼻をすすっていた。風邪だと思う。

いちばんの収穫は、本編上映前の予告にあった。サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令(原題:1917)』である。これも米国の批評家は誉めている。劇場のチラシには「驚愕の全編ワンカット映像」と書かれている。嫌な予感と、なんと!という期待が交錯する。もうご存知だと思うが、こういう煽り方はあざとい。困ったものです。

注文していたHDDが届く。容量1TBも5000円しない世となった。これもケチ臭いと言われるのか。とりあえず、バックアップすることに。2時間とかからず終わる。

OSのクリーンインストールをして、バックアップからusrのデータを書き込んだ。Wi-Fiが生き返る。人心地つく。

夕餉は、豚汁、おはぎ。

 

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おはぎ

 

晴れ、のち曇り。10度。

8時に起きる。

朝餉は、ポテトサラダ、キャベツ・コーン・カニカマのサラダ、ハムと目玉焼き、味噌汁(人参・玉葱・ジャガイモ・ネギ・エノキ・豆腐)、トースト。食後にコーヒー、どら焼き。

昼餉は、女房が作ったズンダときな粉のおはぎ、お茶。

夕餉は、裏のおばちゃんがくれた麦飯汁、豚汁、玄米ご飯。

女房が夜行バスで東京へ。クワイアの打ち合わせなど。戻りは来週のはじめあたり。

 

 

せっかちの理屈

 

晴れ、のち曇り。9度。

8時に起きる。

女房と新聞の日曜版を買いがてら3キロほど歩く。

朝餉は、ポテトサラダ、大根の皮のきんぴら、大根・コンニャク・厚揚げ・竹輪の煮物、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・豆腐)、トースト。食後にコーヒー、ナッツ。

NHKの将棋と囲碁のトーナメント。3月の決勝を前にした対戦はどれも濃い。

ケチって2.0規格のUSBメモリを求めた。64GBで1000円しない。クリーンインストールに使う。

昼餉は、ずんだ餡の餅、お茶。

書き込みがびっくりするくらい遅いフラッシュメモリ。半日で2GBがやっとだ。3、4日かかって、読み込めませんでしたと言われそう。

そういう失敗なら何度も味わっている。

時間のかかる作業は、最後の最後にけちが付く。かけた時間は、それに比例して無に帰す機会が高まる。

夕餉は、ポテトサラダ、きんぴら、大根・コンニャク・厚揚げ・竹輪の煮物、味噌汁(人参・玉葱・カボチャ・ネギ・エノキ・豆腐)、ケチャップライスのオムライス。食後にコーヒー、ナッツ、クッキー。

夜中、まだ3GBにも至っていないインジケータにため息ついて寝る。

 

 

すこし前へ

 

晴れ、のち曇り。10度。

8時に起きる。

朝餉は、カボチャと小豆のいとこ煮、キャベツ・竹輪・ハム・コーンのサラダ、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・大根の葉)、ピザトースト。食後にアップルティー。

甥っ子の奥さんが、どこぞへ行った土産を持って訪う。連れている男の子は4歳になった。年末に罹っていたインフルエンザが治り、今日が誕生日。

女房は、切り絵作家が上梓したサイン入り絵本を男の子に贈って、母子を祝った。本の内容が分かるのは数年先か、意味まで知るのは数十年先か。

昼餉は、菓子パン、コーヒー。

usrのライブラリに入って、network関連からWi-Fiのキャッシュやら設定ファイルを削除した。ethernet関連からも疑わしいものを削除して、復元モードからOSをインストールし直す。Wi-Fiは相変わらずだが、有線は復活した。買ってきたケーブルや変換コネクタが無駄にならずありがたい。

買ってから一度もクリーンインストールしないままできた。幸運だったのだ。

夕餉は、納豆、ポテトサラダ、鶏胸肉の甘酢ソテー、味噌汁(人参・玉葱・豆腐・エノキ・ネギ・大根の葉)、玄米ご飯。食後にコーヒー。

 MacBook Airに付き合っているうち夜中に。人生の何%を、こういう作業に捧げたのだろう。薄ら寒くなる。

東京でも雪。お約束のセンター試験。

 

 

眺望とは違う

 

曇り。9度。

8時に起きる。

朝餉は、かき揚げ、キャベツ・パプリカ・コーン・ハム・カニカマのサラダ、餅を入れた味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ワカメ)、ヨーグルトをかけたバナナ。

女房と散歩。湖岸まであっちこっち寄り道しながら2時間ほど。途中から暑いと言って、女房は手袋もジャケットの前も開けて歩く。ところどころ薄雲の伊吹山が、どこかキリマンジャロに見える。

昼餉は抜き。

湖岸の会員制ホテルでトイレを借りる。立派な内装、ゆったりした空気。客室からの見晴らしもさぞかし良かろう。海外のリゾートでも会員になれば泊まれる。それを羨ましいとは思わないが、終の住処を探している僕らも、同じようなものかも知れぬ。

夕餉は、カボチャと小豆のいとこ煮、豚バラ肉と野菜のオイスターソース炒め、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・大根の葉)、玄米ご飯。食後にお茶とクッキー。カマンベール・チーズとワインを少々。

立派な家は要らないが、目が知らぬうちに遠目になっている、そんな気分で暮らせたらと思う。